朝子さんの、やる気を支えてきたもの85点だったあ。先生、もう一回したい!

85点だったあ。先生、もう一回したい!

悔しそうな声をもらす朝子さん。

算数がちょっと苦手な子どもたちで作った算数学習チームによる、学力アップ大作戦の終了日。

三か月間にわたった学習内容の習熟度を測る力試しテストの、採点をしてもらった直後の声です。

彼女は、教室で受ける、成績に関連する算数テストでも、安定した力を発揮しているようでした。

だから、100点が取れるはず。という大きな期待をもって、挑戦していたのでしょう。

確かに、注意深く見直していれば、100点は間違いなくとれていたと、私も思いました。

算数学習チームを立上げた後、彼女は、自分の目標をしっかりと持ちました。

そして、三か月間努力し続けて、大きく成長した一人。

しかし、たやすく目標を達成できるものではありません。

朝子さんは、どのように努力してきたのでしょう?

その彼女の歩みを、自己評価表からのぞかせてもらいました。

朝子さんの、三か月間の歩み

目標式がすぐに書けるようになって、すらすら解ける自分になる。

4月初旬の現状達成度410段階中

1カ月後達成度5

〜発表しなくてもみんなの前でどのようにいったら伝わるか、

頭の中でシミュレーションするようにしている。

2カ月後達成度6

〜宿題をした後、お父さんにみてもらった。

3か月後達成度7

〜必ず、自分が忘れる前に授業で学習したことを、

宿題をしている。

どうしたら目標に近づけるのか、自分なりにあれこれ考えた様子が、伝わってきます。

こういう、普段からの自分の行動を、自分で考え自分で決めて、主体的に行動を起こす。ことこそ、目標達成の鍵と言えそうです。

けれども、1日や2日、3日ならまだしも、3か月間と言えば、長期にわたります。

さまざまな誘惑や、疲れ、自分の怠け心など、続かない要因もたくさんあるはず。

大人でさえも、軽い気持ちでは続かない時間。

では、彼女のやる気を支え続けたものは、いったい何だったのでしょうか?

推測してみたいと思います。

この少人数教室にくるのは大好き。ホッとする。

三月間、朝子さんは、こう言い続けました。

だから、授業が終わっても、自分たちの教室へ戻るのを急がないので、彼女らが次の学習に遅れるのではないかと、一人でやきもきしていたものです。

そしてこの朝子さんは、この満足感への感謝なのか、授業後に必ず黒板を消してくれました。

本当にいつもありがとうね。とっても助かる。と私も心から感謝の気持ちをいいつづけました。

彼女は、本当に、安心しきっている様子でした。

ですが、私が取り立てて何かをしたわけでもなく、

算数学習チームになるよ。一人で解けない難しい問題も、みんなで協力しあって解こう。そして、。

と、チーム立上げに必要な話をしていっただけ。

そして、チームコーチングを生かした学習をしていっただけなのです。

では、なぜ朝子さんがホッとしたのでしょうか?

間違うことは、学びの重要なステップであることを互いに共通理解した上で、みんなの考えを出し合い続けました。

その過程で、仲間どうしの関わりや親密さを増して行ったのではないかと推測します。

そしてその関わりとは、常に自分が影響を与えたり、一方的に影響を受けるというものではありません。

互いに影響しあっている、そのことに、とても満足してくれたのではないかと思うのです。

この満足感が、学習への動機付けを高めてくれたのだと推測します。

もう一つは、彼女のものの見方が〜

先生、もう一回したい。と彼女は言いましたが、テストの結果が悪かったからといって、すぐ再テストをする何ていうことは、もちろんオッケーとは言えません。

ですが、わずかなこの言葉から、彼女のものの見方が推測されるのです。

まず、この85点という数字をどう評価するか?

様な子供達の反応例があります。

よかった。不十分だった。

彼女は、不十分だった。と感じました。

その時彼女は、自分の能力が足りなかったのか?と、能力を悲観して落ち込むことはありませんでした。

やる気を失わないということは、目標達成の意志があるということ。

そして、間違えたことを能力のせいにするのではなく、努力がたりなかっただけ。

勉強すれば、または注意深く考えを進めていけば、できるようになるという自信を身に付けていたと思われます。

きっと、友人の点数とも、心の中で比べたかもしれません。

でも、それで自信を落とすこともなく、さらにやる気を出そうとしています。

つまり、ものごとをどのようにふりかえるのか、どのようなものの見方をするのかが、目標達成していく上で、非常に重要な二つ目の鍵と言えそうです。

学び続けるか否か?

全ては、自分次第と言えそうです。

ここの教室、好きぃ!

朝子さんの元気な声は、この私をも元気にしてくれました。